玉若酢神社御霊会風流馬入れ神事大久馬参集
本年も6月5日に玉若酢命神社御霊会風流が執り行われました。
通常御霊会の見どころと言えば、玉若酢神社本殿に神馬が駆け入る
「馬入れ神事」を思い浮かべますが、今年は視点を変えて、
普段あまり目にすることのない祭りの風景を取材しました。
御霊会には、全部で8頭の馬が各地区から参集します。
その中でも最も遠い大久地区から神馬に密着しました。
御霊会前日の神馬
朝8時に大久地区を出発
旧道「船が谷峠」を超えてきます。
山道は当然、舗装されていません。
このトンネルの向こう側が大久地区です。
新緑鮮やかな山道を黙々と歩きます。聞こえてくるのは馬付の掛け声と
落ち葉を踏みしめる足音、そして野鳥の声のみ、神聖な雰囲気を醸し出しています。
連綿と受け継がれた歴史を守り継ぐ人々。
後継者不足、関係者の高齢化などの様々な問題はあっても、それを
絶やさぬ島の人々の頑なまでの心意気がこの祭りを変わらず支え続
けています。
「祭りを続けるための原動力は?」
この問いに
「感謝」
と答えた人がいます。
誇り高き顔が水無月の陽光に眩しい。